【書籍感想】思考は現実化する

ナポレオン・ヒルが成功者たちを長年調べ続けて書いたとされる著書「思考は現実化する」。

自己啓発本と言われればこの名前が出てくるほど有名な本で、彼が調べ上げた成功の哲学は一つの財団を生み出すほどの影響力がありました。

私はやりたいことを見つけられず悩んでいた時にこの本に出会ったのですが、当たり前のことが書かれていながらも実際にやっている人は少ないとも思える彼の哲学は、成功できる人の違いを理解させてくれました。

1.具体的に考え抜いた思考は現実化する

私が最初にこの本のタイトルを見て思ったのが、「思考が本当に現実化するのなら世界は成功者で溢れている」でした。

そこでこの本の原題を調べてみて分かったのが、本来のタイトルは「Think and Grow Rich」であり、その意味は「頭を使って豊かになれ」ということです。

この本に何度も書かれていることの一つに「願望6か条」というのがあります。

その6つとは「目標を明確にすること」「目標を達成するための代償を決めること」「目標を達成する期日を決めること」「詳細な計画を立てること」「上記4つを紙に書くこと」「書いた内容を1日2回復唱し、目標を達成したと信じ込むこと」です。

ここまで考え抜き、すでに目標は達成したと信じ込むことで、どんな思考も現実化できるようになるというのがこの本が伝えたいことだと思います。

2.深層心理を活用する

成功するための秘訣の1つに、深層心理を活用するというものがありました。

深層心理で考えたことが現実世界の自分に反映されるというのがこの本の1つの肝なんですよね。

考え抜いた思考を現実化するために願望6か条で考えたことを深層心理の奥深くまで信じ込ませる、そうすることで目標とは違う行動(間食やサボりなど)をする時に目標を思い出すことができ、現実の自分の行動も変わりはじめる。

そこまでして初めて、思考を現実化できる準備ができたと言えるようになる訳です。

この本を読んでから気がついたのですが、自制心が常に高い人っているじゃないですか?

そういう人たちって常に自分の目標を意識できているから、自分を制御できている人なんだろうなと理解するようになりました。

3.本能を行動の原動力に変える

人間の3大欲求「食欲」「睡眠欲」「性欲」。

その中でも衝動的に強い欲求である「性欲」をエネルギーへと変えて、活動の原動力とすることが成功への近道と書かれています。

ただ、ここに書かれている性欲をエネルギーへ変換する行為って、現代人だとやってる人多い気がするんですよね。

仕事でどんなに疲れていても、常にエネルギッシュな人や趣味には全力で取り組めている人っているじゃないですか?

自分もそういう時期があったので分かるんですが、そういう人たちってこの本で言う本能的な欲求をエネルギーに変えることが出来ている人たちだと思います。

ただそうなると、そのエネルギーを成功のために使ったら、楽しみであった趣味を捨てることにほかならないんですよね。

これこそが「目標を達成するための代償」の1つですが、趣味が増えた現代において「楽しみとしてる趣味を捨ててまで成功したい人ってどのくらいいるんだろう」って考えてしまいます。

4.最後に

私は「思考を現実化する」という本に出会えて良かったと思っています。

上記に書かれていることの他にも成功哲学が書かれており、今後の人生において必ず役に立つとが分かっているからです。

「やりたいことがうまくいかない」「やりたいことが見つからない」、そういった方にぜひ読んでほしい本です。

思考は現実化する(上)
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思考は現実化する(下)
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