【書籍感想】年収1億円の人のすごい思考

今回の書籍感想は、金川顕教さんの著書「年収1億年の人のすごい思考」です。

1.この本に触れたきっかけ

私がこの本を手にとったきっかけは、成功者の考え方を知りたいという思いからでした。

「思考は現実化する」などを読んで成功者と呼ばれる人たちの体験談は学ぶことができましたが、「その経験からどのような思考で物事を考えるようになったか?」という疑問が思い浮か舞踊になりました。

そこで本屋さんで思考術に関する本を探したところ、この本に出会ったわけです。

ちなみに私は、年収1億円になりたいという願望はありませんが、この本のタイトルに興味が湧きました。

この本の正式なタイトルは「年収300万円の人の悪思考、年収1000万円の良思考、年収1億円の人のすごい思考」です。

つまりこの本から3つの立場の人の思考法を学べるわけです。

この本に考えていることが100%正しいという考えは思っていませんが、著者である金川さんから見たそれぞれの考え方が学べるのは今後の参考になりそうだなと思い購入しました。

2.書籍感想

1.現状維持的な考えが多い悪思考

この本には悪思考・良思考・すごい思考の3種類が書かれていますが、その中で悪思考と書かれていたものは「周りもそうしている・そう考えている・それが常識」と思えるような思考が多いと思いました。

例えば「仕事は明日やればいいと思っている」「寝不足でも気にしない」「才能=成功だと思っている」という3つの思考が載っていました。

この3つの思考の人は初めからこの考えというわけではなく、「上司や先輩がそういう働き方をしているから」「それでも何とかなっている人が周りにいるから」、そういう考え方に変わっていって人が多いのではないでしょうか?

実際私は「いつの間にかそういう考え方になっていた」と思えるような悪思考が多く、自分を見つめ直すという意味で悪思考をたくさん知れたのはすごくためになりました。

また一部の悪思考は私には馴染みがないものでしたが、「学生時代が人生最高だったと思っている」「年収を諦めている」など、客観的に見た時に印象が悪くなる考え方が多く、今後行き詰まった時に活かせそうな内容でした。

2.成長思考と思いきや妥協も見え隠れする良思考

良思考と紹介されていた思考法は、悪思考とは異なり成長意欲が高めな思考が多く取り扱われていました。

「疲れていても気合いで仕事を終わらせる」「網羅思考で徹底的に正解を探す」「英会話を意欲的に学ぶ」など、仕事に真摯に向き合う考え方が多かったです。

そのため私としてもためになる考え方が多く、良思考を知れただけでもこの本を購入して良かったと思えるほどでした。

ただ、この本のタイトル「年収1億円の人のすごい思考」の通り、良思考は3種類の思考の中でも中間に位置する思考法です。

そのためすごい思考として紹介された内容に比べると、効率が悪かったり妥協っぽく感じたりしました。

しかし、すごい思考は根本的な考え方が変わることも多いですし、私のように悪思考に囚われた人間には良思考になるだけでも難易度が高いので、まずは良思考に変わるところから始めることも重要に思えました。

だからこそ悪思考とすごい思考の2択ではなく、その間である良思考も一緒に書かれているのかもしれません。

3.思考の次元から異なるすごい思考

この本で紹介されているすごい思考ですが、少なくとも私はいますぐに切り替えることはできない思考だと思いました。

「実力&錯覚資産を持つ」「仮説思考で最速で正解を見つける」「知りません・分かりませんと3回行ったら終わり」という思考が載ってましたが、いずれも経験や知識を積極的に蓄え続けることで初めてその思考の土俵に立てるもので、今まで仕事にのみ取り組んできた人間には土俵に立つだけでも一苦労な考え方です。

ですが言い換えれば、今からでも意識して取り組むことができれば成功者の思考に近づけるとういうことでもあり、こういう思考法もあるのだと知ることが出来たのは非常に良かったです。

また、「5つの固定費を見直す」「90日続けて楽しい習慣を作る」「運動して脳を鍛える」など、誰でもすぐに実践できる思考法も載っていました。

他にも今からでも思考を切り替えることが出来る思考も載っており、すぐに挑戦出来るのも嬉しいポイントです。

4.自分に合わない思考は気にしなくてもいい?

この本では、1つ1つ違うシチュエーションの「悪い思考」「良思考」「すごい思考」が1つのページにまとめられています。

その中には、「悪思考は田舎に住む、良思考は都会に住む」といった思考も書いてあり、地元で暮らす私には理解はできても実行できない内容でした。

そこで実践できない思考は私には合わないものだと考えて、あまり気にしないようにしました。

もちろん書いてあることは実践するのが一番ですが、明確にやれない理由がある以上そこで無理を通す理由があるとは思えなかったからです。

そのため、この本に書いてある一部の思考術は参考程度に覚えておき、実行できる余裕ができた辺りで行うのも1つの手なのだと思います。

とはいえ、「自分には合わないから早起きはしなくていいや」とはならず、少しでも実践できるものは実践していった方が早い段階から成長できると思うので、あくまでも「今の自分には絶対不可能」という思考だけ参考程度に抑えるのが一番かなと思いました。

3.さいごに

最初に伝えた通り、私は年収1億円は目指す気はありません。

そのため、この本が本来伝えたかったことは実は学べていないのかも知れません。

しかし年収1億円の人の思考というのは普段生活していて触れる機会がなく、私たちの思考とは絶対に違うと思いました。

また「年収1億円の人のすごい思考」という断言的なタイトルは、他の人から批判を受ける可能性もあるわけで、あえてこのタイトルで出版したという行動に興味があり購入しました。

結果としては参考になる思考術が載っていたほか自分の思考の見直しも行えたので、今後の人生に役立つと確信できる本でした。

著者の金川顕教さんは「年収1億年の人のすごい習慣」という本も出版されているので、近いうちに読んでみようと思います。

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