うつ病になってからの読書

最近読書にハマっています。

元々読書はしていて、自己啓発本やビジネス書籍を読むことはあったんですけど、基本的に自分がその時必要と思った本を読んでいたんですよね。

それこそデール・カーネギーの「道は開ける」や「人を導く」だったり、うつ病が再発した時は樺沢先生の「ストレスフリー大全」など、これを学べば今の状況を打開できるといったものがメインだったんですよ。

ただ、うつ病で休職している間に本を読もうとしても、「今はそれどころじゃない」「早く働けるようにならなきゃ」というのが優先になって、自己啓発本を読む気力も余裕もなくなっていたんですね……。

そこである日、図書館に向かったんですよ。

図書館って自分が普段読まないような本がたくさんおいてあるので、偶に行くと思わぬ発見があるんですよね。

そして今回行ったときに気になった本が、「〇〇歳」と特定の年齢の方を対象に書いた本でした。

年齢で区切った本だと「〇〇歳までにやっておくべきこと」という本もあるのですが、今回手に取ったのは「〇〇歳まで生きてきた人へ」とか「〇〇歳まで生きてきて分かったこと」など、その年齢まで生きて著者の方が学んだことが書いてある本でした。

こういった本って、人生の良かったところだけではなく、挫折や苦渋もしっかり書かれていることが多いんですよ。

ただ、私の場合はそういった苦渋とか挫折よりも、そこから得られた経験を読むために本を読んでいたので、挫折とかの部分は流し読みでそこまで頭に入っていなかったんですよね。

それがうつ病になって改めて読んでみると、そういった挫折やそこからの経験の内容がすごく頭に残りました。

多分、うつ病で挫折したことで著者の挫折経験が身近に感じられるようになって、共感できる部分が生まれてきたのかと思います。

流石に、そういった本を書かれた方の経験のほうが事態としては重症で、私のうつ病とは比べるまでもないとは思うんですけど……。

そしてそうなると、今まで読んだ本でも読み飛ばしていたり頭に入っていなかったこともありそうだなと思い、今は持っている本を一通り読み返している最中です。

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